北海道の祖 夢とロマンを馳せ 北前船を操り、函館へやって来た男
淡路島に生まれた嘉兵衛は、若干28才で当時最大の和船「辰悦丸」を建造し箱館へやってきました。
彼は、箱館を拠点に択促航路を開き、北洋漁業の開祖を築きました。
北前船にまつわる品を約500点展示
高田屋造船所の跡地である資料館では、北前船の模型や、高田屋嘉兵衛の生涯を記した古文書など約500点もの歴史品が展示されています。
建物は1号館と2号館の2棟からなっており、1号館は北前船のパラスト(船のバランスを取るために積み込む重し)で作られています。
日本で1番最初に製造されたストーブ
ここ函館で1856年に日本最古のストーブが製造されました。函館の厳しい寒さをしのぐために、五稜郭を設計した武田斐三郎(たけだあやさぶろう)が鋳物職人に指導し作ったと言われています。
高田屋嘉兵衛資料館では幕末に製造されたストーブの復元品が展示されています。ストーブの日である11/25には、復元品の火入れ式を行なっています。
十字街付近の道路が広いのは高田屋嘉兵衛のおかげ
函館十字街の道路は他に比べて、少し広くなっているのに気づいているでしょうか?
これは、函館大火後の再建の際に、高田屋嘉兵衛が「火事で火が広まらないようにしよう」とし、道路を広げたのです。
高田屋嘉兵衛は函館の経済発展の他にも、多くのものをもたらしてくれました。